この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Family Crossroads
第6章 夫婦交換 山田正志と高橋美咲
高橋美咲は、できるだけ華美にならないような服装を選んだ。紺のボトムパンツに白シャツそしてカーディガンを羽織る。
まだどこかで戸惑いがあった。止めてほしかった。玄関では、そんな気持ちで夫を見つめたが、健二の口からは
「頑張って。」
という言葉が返ってきた。
何を頑張れというのだ。耐えてくれということなのだろうか。今回のことを、心の底から納得はしていない。夫のため。健二に性交する力を取り戻してほしい。それだけだと自分に何度も言い聞かせた。
もともと、セックスは好きではない。そうした行為の時に軽く声を出すのも、表情を作るのも演技だった。気持ちいいのかどうかもよく分からない。
健二がまともにセックスえきなくなったのは、そんな自分のせいなのだ。魅力ある女にならなければならいないというのは十分わかっている。
まだどこかで戸惑いがあった。止めてほしかった。玄関では、そんな気持ちで夫を見つめたが、健二の口からは
「頑張って。」
という言葉が返ってきた。
何を頑張れというのだ。耐えてくれということなのだろうか。今回のことを、心の底から納得はしていない。夫のため。健二に性交する力を取り戻してほしい。それだけだと自分に何度も言い聞かせた。
もともと、セックスは好きではない。そうした行為の時に軽く声を出すのも、表情を作るのも演技だった。気持ちいいのかどうかもよく分からない。
健二がまともにセックスえきなくなったのは、そんな自分のせいなのだ。魅力ある女にならなければならいないというのは十分わかっている。