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Family Crossroads
第6章 夫婦交換 山田正志と高橋美咲
息子を乗せた車は、あっという間に山田家についてしまった。玄関であいさつをし、子どもを預ける。正志さんも美羽さんのいつも通りの優しい笑顔だ。
「すぐ行きますから待っててください。」
正志さんが耳元でつぶやく。
再び車に乗り込むとサングラスをかけた。待ち合わせ場所は、車で10分ほどのところにある文化施設の駐車場。今日は休みで人は少ないと思われるが、夫以外の男性と車に乗るところを見られるわけにはいかない。
車を停めると、直ぐわきに正志さんの車が停まった。急いで助手席に乗り込む。優しい笑顔。いつもながら落ち着きがある。安心感を与えてくれる。
目的地は車で15分ほどのところにあるラブホテル。美咲はラブホテルというところに入ったことがない。こんな形でしかも夫以外の男性と初めて入ることになるとは思ってもみなかった。
サングラスをかけているとはいえ、車がその敷地に入るときはうつむいて顔を隠してしまった。しかし駐車場に入ると、周囲からは隔離されており人目につくことはないことに気づきほっとした。
バックを両手で体の前に持ち、正志の後ろを歩く。一歩止まった正志が、左手で美咲の手を握ろうとする、美咲は、左手にバックを持ちその手を握り返した。
「すぐ行きますから待っててください。」
正志さんが耳元でつぶやく。
再び車に乗り込むとサングラスをかけた。待ち合わせ場所は、車で10分ほどのところにある文化施設の駐車場。今日は休みで人は少ないと思われるが、夫以外の男性と車に乗るところを見られるわけにはいかない。
車を停めると、直ぐわきに正志さんの車が停まった。急いで助手席に乗り込む。優しい笑顔。いつもながら落ち着きがある。安心感を与えてくれる。
目的地は車で15分ほどのところにあるラブホテル。美咲はラブホテルというところに入ったことがない。こんな形でしかも夫以外の男性と初めて入ることになるとは思ってもみなかった。
サングラスをかけているとはいえ、車がその敷地に入るときはうつむいて顔を隠してしまった。しかし駐車場に入ると、周囲からは隔離されており人目につくことはないことに気づきほっとした。
バックを両手で体の前に持ち、正志の後ろを歩く。一歩止まった正志が、左手で美咲の手を握ろうとする、美咲は、左手にバックを持ちその手を握り返した。