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Family Crossroads
第3章 プロローグ 山田家の願望
今夜の宴に参加していたのは、二人だけではない。3人の男性が一緒だ。5Pということになるのだろうが、正志は時折参加するだけで、大半は3人の男性と妻との饗宴見ている時間が多かったのだが、それが楽しみでもあった。
 
 妻の貸し出しプレイ。いったいこれまで何人の男に妻を抱かせたのだろう。すでに20人は超えている。スワッピングを行った夫婦やカップルは、まだ覚えている。これまで6組だ。

 妻の美羽と知り合ったのは14年前のことだ。当時はまだ会社の社長は父親で、正志は専務という立場だった。社員の採用面接は正志の仕事だった。美羽は、短大を卒業し、知り合いの紹介で面接を受けにやったきた。年度途中のことだった。

 丁度出産のため休みに入る女性社員がいたこともあるが、そんなことがなくても迷いなく採用しただろう。アイドルでも通用ししそうな容姿と雰囲気は、正志の心を一気につかみ、専務付の秘書的な立場で彼女を採用した。

 入社後、程なくして二人は大人の関係になり、2年後には結婚した。

 正志は、妻に若い内に子どもを出産して欲しかった。子どもが欲しかったこともあるが、子どもを産んだ後、若い内にセックスを楽しみたいと考えたからだ。年齢を重ねても妻は美しいだろうとは思ったが、30近くなって出産し、そのまま女性としての全盛期を終わらせるのは自分自身が忍びなかった。
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