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トライアングル
第2章 甘い罠?
「柳生先生、ご無沙汰しております」


不意に掛けられた声に捕まれていた腕が緩む。


今だっ


どなたか存じませんがありがとう!


私は、脱兎の如く会場を後にすると ホテルのロビーまで逃げ出した。



走ったから喉乾いちゃった。

ロビーのラウンジで紅茶でも飲もうかと足を向けると ソコに見知った顔が…



遠くからでも頭一つ抜け出す長身…


「二階堂さん?」


振り返った男性は、間違いなく二階堂さん。


良かった。
人違いじゃなくて。







どうやら、先輩もこのパーティーに招待されてるみたい。



そう言えば…
さっきの男性の声…
先輩に似てたような?


気にしすぎだよね?




「楽しそうだな」


背後から 少し怒りを含んだ様な声…


ふえっ


目の前の二階堂さんは席を立つ…


って事は?


恐る恐る振り向く…


あっ先輩
お元気でしたかぁ~







なんてなる訳もなく…

無言の先輩に引き摺られる様に拉致された(;_;)






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