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トライアングル
第2章 甘い罠?
放り込む様にホテルの一室に投げ込まれた。


先輩の後ろで カチャリと鍵の閉まる音がする…


「えっ?なんで鍵?」

後退りながら先輩を見上げると…


綺麗な悪魔の微笑みと不吉な言葉が返ってくる


「獲物が逃げないように…」


なぁんだ
獲物ね……………………………って


ソレ、私じゃないよね?


ゆっくり追い詰めるみたいに私に向かって歩いてくる先輩…


引き吊り笑いを浮かべたまま後退する私の背中にトンッと壁がぶつかる。


「ふぇっ…」


顔の両側を先輩の手で塞がれて、逃げる事も視線を反らす事も出来ない。






「これは、薫の見立てか?」


ドレスの襟に沿って先輩の指が動く…


「あのっ 先輩?やぁっ」


背中のホックを外されファスナーを下ろされると 重力に逆らう事なくドレスは足元に落ちた。


ふぅ~ 溜め息をつきながらネクタイを緩める先輩…


無言なのが返って怖い。


私…
先輩を怒らせる様な事してないよね?



たぶん…





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