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トライアングル
第1章 恋人未満
私が勤める法律事務所まで送ってくれるという先輩のお言葉に甘えて車に乗せてもらう。
カウンター?の付いた車なんて初めて乗ったよ…
シートはふかふかで家のソファーより立派なんじゃないかと思う。
世の中には、本当に存在するんだね…
こんな車が…
「ぷっ…」
余りの豪華さに唖然としている私の横で先輩は肩を震わせて笑ってる( ̄ω ̄)
辛うじて口元に手を当てて笑い声は我慢してるみたいだけど…
失礼だなっ
「先輩っ 笑わなくたっていいじゃないですかぁ~」
恥ずかしさを誤魔化す様にプクッと頬を膨らませて怒ってみた。
途端に 堰を切ったように先輩はお腹を押さえながら大笑いしだした。
「無理っ お前っ…
面白すぎっ」
へっ?
私、面白い事なんてしてませんが?
涙まで流しながら笑い続ける先輩を無視して私は 外の景色を眺める………………………………………………………ん?
事務所まで送ってくれるんだよね?
私…
こんな道知らないっ
いつの間にか 車は私の知らない町を走っていた。