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トライアングル
第3章 終焉
「もぉっ仕事中だったのにっ
先輩?聞いてます?

し・ご・と・ちゅ・う」


薄いブルーの制服(薫の趣味)に身を包んだ朝霧は、俺のデスクの前で腰に手を当てて仁王立ちしてる。

控えめに入ったスリット、
腰のラインを強調させるベスト…


朝霧の女性としての美しさを存分に引き出してる…


薫のセンスの良さには閉口する…と、同時に薫が毎日、朝霧のこの姿を見ているのだと思うと、怒りにも似た感情が沸き上がってきた。



「先輩っ」


デスクに手を付き、プクッと頬を膨らませて朝霧の顔が目の前に迫ってきた。


朝霧の頭を捕まえて引き寄せキュッと結ばれた唇に口付けると、強引に引き寄せられた朝霧の足が宙に浮いたのだろう…

デスクの反対側で 足をバタつかせる音がした。



「むぅっ大人なんですからっ 仕事とプライベートの区別はつけなきゃダメですっ」


俺の腕から逃げ出した朝霧は、
最もらしい説教をしているが…


後ろに逃げる事を諦めた朝霧は、なんと
俺のデスクの上に上がりやがった。

流石にデスクの上に仁王立ちとはいかなかったのか、ちょこんと正座しているが…

その姿で説教されても可愛いだけだ。



デスクの上の朝霧を膝の上に抱き締める。


「先輩?なんか変だよ。熱でもあるんじゃない?」


額に手を当てる朝霧…


熱があるとすれば、それは お前のせいだ。


膝の上の朝霧を肩に担ぎ、立ち上がると 何やらドアの向こうが騒がしくなった。





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