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トライアングル
第3章 終焉
あれ以来、仕事中に拉致られる事はなくなった。


でも…


週末になると必ず、事務所の前に横付けされる怪しい高級車( ̄ω ̄)



コンコン…


助手席の窓を叩くと静かに下がるウィンドー…


「ここ…駐禁ですよ」

運転席の二階堂さんはいつも困った様に苦笑いする。


そんな二階堂さんを可愛いと思いながら助手席のドアを開けた。


最初こそ 後部座席に乗るように言われたけど、一人でポツンと後部座席に乗ってるのって 案外退屈。


先輩には、内緒って事で最近は助手席に乗せて貰う。


会話は…


公園を散歩をしている犬の事だったり…

お天気の話だったり…

他愛もない事。



駐車場に着くと、先に降りた二階堂さんがドアを開けてくれる。

ちょっとしたお姫様気分





「今日は、茜さん… 少し 遅くなるそうなので、先にやすんでいるようにと…」



エレベーターの中でそう告げた二階堂さんを見上げる…



なにそれ?
先輩、予定があるなら私を拉致る必要ないじゃん…





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