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第1章 不愛想な騎士団長

「貴様……」

「何とでも言え。俺はナターシャを愛している。同じ学園の頃からな。」

私は、口元を押さえた。

あのスチュアートも、私を好き⁉

私は慌てて、カーテンを閉めた。


それから私は、眠れない日々を過ごした。

同級生だった二人が、私の事を好き。

エドワードは、私との結婚を断った。

きっと、スチュアートは婿候補になるだろう。

「どうすればいいの？」

思い詰めて、私はベッドを抜け出した。


廊下を歩いていると、遠くにケイティを見つけた。

ケイティも同じ学園出身だった。

母方の従妹同士で、ケイティは私に似ていた。

だから私が女王になった時の、身代わりとして名前が挙がっていた。