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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第1章 彼からの2つの提案

そう…双子の片割れの
來翔の方が…見えなくなった
2人が入っていた駅の入口の方を
見てから、こっちに視線を向けて
答え合わせを求めて来る。

『ライト、よしなよ。
そんなの聞くだけ野暮だよ?
大凡だけど、あの2人の
それぞれから仲を取り持って欲しいって
ミナトも友坂さんも、
お願いされてるって所でしょ?』

もう…片方の片割れの有翔さんの方は
もう説明なんていらない位に
さっきのあの場に居ただけで
私達とあの2人との
関係性をバッチリ理解していて。

それはそれで…怖いなって
この人の解像度の高さに
相変わらずだなって思って居たんだけど。

『なぁなぁ、まだ9時過ぎやし
コンビニで何か買ってさぁ、
ミナトの家でもうちょっと
4人で飲もうや~』

『この時間なら…まだ
スーパーも開いてる時間でしょ?
そっちの方が種類も多いし安いよ?』

『じゃあ、家帰る前に、
スーパー寄ってから…ですね?』

まだ飲み足りなさそうな
來翔がそう言って来て、
そのままテラスハウスの近くの
スーパーに向かって4人で歩く。


今日は…最初から
このメンバーで集まろうって
話をして予定してた飲み会じゃなくて。

たまたま飲みに行きませんか?
ってあの2人が誘ってきた日と
俺等明日なんも予定のーて
めっちゃ暇してんねんけど?って
來翔さんが…言って来た日が
たまたま一緒だったと言うだけで…。

港斗君がダメ元で
タツ屋さんに電話したら
人数増えても大丈夫って返事を貰って
急遽…6人の飲み会になったんだけど。

來翔さんはザ・陽キャってキャラだから
名前も顔も知らなくても、すぐに
初対面のい人とでも知り合いみたいにして
仲良くなって話しかけちゃうけど。

來翔さんが話題を葵ちゃんに
振ろうとした時の、港斗君と
有翔さんのガードが固くて。
良く考えたらその辺りから…
有翔さんの方は…葵ちゃんが
小林君が気になるって分かってたみたいで。

スーパーでお酒と
安くなってたお寿司とか
お刺身の盛り合わせとか
おつまみを適当に買って。
テラスハウスへと帰った。

『参考までに…聞くんだけど…さ、
ライト、アルトは…、
告白する時どうしてるの?』

宅飲みが始まって良い頃に
港斗君が2人にそう話題を振った。


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