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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第3章 2024年6月14日
『でも…巴さんの妹さんが
エビちゃんにメイクしてくれるんだったら。
あの時の巴さん…凄い綺麗でしたし、
きっと…小林君も…エビちゃんに
惚れ直しますって、多分
周囲の視線も集めちゃいそうですし、
告白しないとって焦りますって…』
リビングのカウチソファで
寛いでいる彼の所に
淹れたコーヒーを持って戻ると。
隣のカウチソファに腰を下ろした。
「何かね、明日のお洋服もね…
同じ病棟の…お洒落な子に
選んで貰ったって葵ちゃん言ってたよ?」
『エビちゃんの…病棟のお洒落さん…
ああ、多分椎名さんの事ですね…?
椎名さんがエビちゃんにって
選んでくれたんだったらもう、
明日の服はバッチリですって』
お洒落とかトレンドとか、
ブランドとかが好きな、
椎名さんと言う看護師さんに
明日の服を選んで貰ったそうで。
彼女のセンスなら大丈夫と、
そう港斗君も言っていたので。
『それに…明日、
大変身して来るのは…
エビちゃんだけじゃないですよ?
今日、僕の同級生が居るヘアサロンで
小林君の方も大変身してるハズなんで』
小林君は…こう…顔立ちは
よくよく見ると、整ってるんだけど、
あの分厚いメガネと、
あの重ためのすだれヘアーが…
顔を見せない感じがするから…
あの髪型で大分損してる感じなんだけども。
「あの前髪…何とかしたら…ッ」
『彼…無自覚イケメンなんでね…
髪型とメガネだけなんとかすれば
めっちゃモテると思いますよ?
自分のこう…見た目とかに
無頓着と言うか…ね…それで
損してるだけ…ですし…、
多分凄い…イケメンになってるハズですよ?
イケメンは白TシャツにGパンでも
何着ててもイケメンですから…』
「もしかして…そのヘアサロンって
いつも…港斗君が行ってる所?」
『え、あ、ああそうですよ…、
小林君に…聞かれたんですよ…。
彼いつも…1000円カットとかの
店か近所の床屋しか行った事ないって
そんな風に言ってたましたから…』
友達の同級生の美容師さんに
イケメンにして置いてくれと
お願いして置いたんで、
アイツに任せとけば大丈夫ですってと
そんな感じに笑って居て。
明日の2人が…どんな感じに
大変身をしてるのか
今から楽しみで仕方ない感じになる。