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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第5章 布引ハーブ園

かまくらみたいな…半個室の席に
案内して貰ったけど……。
若い女の子が好きそうなお店だし…
たまたまここにしたのかな?

『生田さんのオススメのお店…、
蛯名さんは…こう言うお店が
好きなんじゃないって…教えてくれた…から』

こう…如何にも…高そうな…お店とか、
こう…如何にも…大人デートって
そんな感じの…暗めのお店よりは…
こういう場所が…エビちゃんと
デートするんだったらいいんじゃない?って
オススメされた数軒のお店の中の1つで。

『可愛い…雰囲気のお店ですね…ッ…』

お店のメニューもドリンクも
アルコール類よりもコーヒーとか
紅茶と言ったカフェメニューの方が
充実してる感じだから…
私…に…こう…合わせて貰った…んだろうなって。

ぐぅ~っと…気が緩んだ時に
お腹が鳴ってしまって……。

『すっ…すいませんっ…燃費が悪くてッ…』

『パスタとか、ピザもあるし…何か食べる?
多かったらシェアして…食べてもいいし…』

かまくらみたいな…のの中は
人工芝が敷かれていて
靴を脱いで寛げる感じで
中にはクッションが置いてあって
木製のアウトドアテーブルが置いてある。

そんなに大きなかまくらじゃないから
大人二人で満員な感じの大きさだ。

『不思議な感じですね…、
今は6月なのに…かまくらだし…』

『お昼はランチ営業してるから
また…昼間に来ても…良いかもね…』

食べたい物を選んで…
待っている間にそんな会話を交わして。

自分が…今…小林サンと…
デートしてるんだなって思うと…
本当に…夢でもみてる…みたい…だった。

パスタとピザをシェアして
シャンディガフを飲んで…。
三宮駅から電車に乗って
自分が住んでいる最寄り駅まで送って貰った。

小林サンと…別れてからも…
駅のホームでぼんやりとしていて
気が付いたら誰も周りに居なくなってて。

ハッとして…我に返って…
駅から歩いて自分の住んでいる
ワンルームのアパートに帰った。

『……夢じゃ…ないんだ…ぁ…』

LINEを確認すると…、
今日のお礼のLINEが来ていて。
今度、布引のハーブ園に行ける日は
いつなら大丈夫かと聞かれて。



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