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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第6章 おまけ 12歳年下の彼とホテル尼乃美楽に行く話

西宮ガーデンズからは
南に車を10分程走らせた場所にある
御前浜公園についた。

ここは…あの野坂昭如の
火垂るの墓の舞台の1つでもあり
西宮のおばさんの家にいた頃に
清太と節子が遊びに来た海水浴場で。

自然の砂浜が残る海水浴場だったが
水質汚染が原因で1965年に
海水浴場としては閉鎖されている。

海水浴はできないが、渡り鳥や
貝や蟹などの生き物を観察する事が出来る。

こんな風に…砂浜を…ゆったりと
散歩して潮風を感じる事も出来る。

『どうしますか?巴さん
その辺で食べてから行きますか?
それとも夕飯も、あっちで食べますか?』

ホテルに行く前に…適当に
どこかで食べて行くかと彼が聞いて来て。
今時のラブホテルって結構
フードメニューもファミレス並みに
充実してるホテルが多いから。
あっちでフードメニュー見てイマイチだったら
ピザとか注文してもいいかも知れない。

『今日は西宮ガーデンズで
ブラブラしてるだけで結構歩きましたし、
のんびりお風呂に浸かって、
ちょっと足伸ばしたい気もしますけどね
それに…折角ですし、ゆっくり
ホテルで過ごす時間長めに取りましょうよ』

そのまま…早めにラブホテルに
行く事になって…。
出屋敷駅の近くにある…
尼乃美楽を目指した。

立地としては…阪神の出屋敷駅から
徒歩5分の場所にある。
出屋敷駅のお隣の
尼崎センタープール前から来ても
10分位で来れそうな距離だ。

その尼乃美楽の外観を見て…
その外観を見て…違和感を憶えた。

「ねっ、ねぇ…港斗君ここのホテルって」

『あ、もしかして…巴さん
ご存じでしたか?43沿いに
あるから目立つ感じですよね?
パパノエールって名前の、
ローマの神殿みたいなのが
上に乗ってた、ラブホだった所なんですよ』

大阪に行く時に…ここの前を
何度か通りかかった事があって
ローマの神殿みたいだなって
その特徴的な外観を見ていたので
今のホテルには…そのローマ神殿みたいな
柱の様なものは…残ってないのだが。
その…丸い神殿みたいなのが
乗っていた部分はそのまま残っている。

車を駐めて、降りると
入口のドアをくぐった。



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