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きのうの夜は
第11章 トライアングル
お互い身体が繋がったまま暫くジッとしていた。
だが、ペニスを高山の身体から私は押し出してしまった。
精液を大量に吸ったコンドームがペニスに絡まり出てきた。
それを、ティッシュで包み高山はゴミ箱に捨てた。
私たちはフレンチキスを繰り返していた。
それは、まるで子供の様だったのだ。
そんな、キスを繰り返している時に、またしても私のバッグから携帯が鳴った。
多分、また吉村だろうと容易に想像できた。
そんな携帯音を無視して私たちは抱き合いながら少しだけ眠った。
次に目を覚ました時、お互いにまたキスを繰り返し、セックスをした。
その夜に、何回セックスをしたのか覚えてはいない。
高山がとても若かったからだろう。
何度でも逝けたのだった。
私は、高山とのセックスに溺れてゆくのを感じていた。
高山とのセックスの相性は最高だったのだ。
私は、この時完全に吉村のことを忘れていた。
それくらいに、私は高山とのセックスにのめり込んでいたのだ。
私の身体は砂漠の砂に水が染み込むように潤っていった。
私はとても幸せを感じていたのだ。
でも、そんな幸せな気分を携帯電話の音で遮られた。
吉村からの携帯電話の着信履歴は30回を超えていた。
それでも、私は電話に出ることをしなかったのだ。
気が付くとカーテンの隙間から朝日が差し込んできていた。