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きのうの夜は
第13章 エピローグ
吉村と別れた後、何故だか分からないが吉村は新しいプロジェクトに移動になった。
私の席の斜め向かいの右側の机には吉村の姿はもうなかった。

私は、吉村と別れた後、彼のLINEと携帯番号を削除した。
これで、もう全ては終わったのだと思った。

そして、私と高山は密かに付き合い始めた。
今度は誰にもバレないように社内メールなどを一切使わなかった。

高山とはすでにLINEの交換を済ませてあったので、社内メールなど使う必要はなかった。
暫く高山と付き合っていた頃だったと思う。

高山が私のアパートに泊りに来た時にこう話された。

「平井さん、俺、今の会社辞めて、転職することにしたよ…」
「え?そうなの?突然なのね?」

「うん、もう俺さ、あの腐った会社にいたくないんだ…」

確かにそうだろう。
高山程に語学力に優れていれば、今の会社では物足りなくなるだろう。

もっと、語学力を発揮できる会社に転職するのも悪くないと思った。
いつ、高山が転職したのかは余り覚えていない。

確か、4月辺りに転職し、外資系の会社に行ったように思う。
私は、高山が隣の席からいなくなってしまうと、とても淋しさを感じた。

もっと、一緒にいたいと思うようになっていた。
そんな時、また高山が私のアパートにやって来た時の事だ。

高山がこんなことを言ってくる。

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