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きのうの夜は
第13章 エピローグ
「平井さん、一緒に暮らさない?」
「え?一緒に?」
突然の話しで私は驚いてしまった。
「そうだよ、同棲しない?」
「え?いきなり?」
私はちょっと戸惑ってしまう。
でも、高山と一緒に暮らせるのなら、これ以上嬉しい事はなかった。
「一緒に暮らそうよ…」
「わかったわ…一緒に暮らしましょう…」
そんな会話があり、私と高山はその年の12月に同棲を始めたのだ。
私は、派遣社員の仕事は続けていた。
高山は同棲し始めるととても家事には協力的だった。
私は、仕事と家事をこなしていった。
この頃だったと思う。
もう、吉村の事など忘れていた時だ。
私は、いつもの様に会社の自分の席で仕事をしていた。
すると、1通の社内メールが届いた。
誰かと思いチェックをしてみる。
すると、それは何と吉村からだったのだ。
「俺が縛り過ぎた…許してくれ…」
そう書かれてあった。
私は、そのメールに返事を書かなかった。
その後、吉村と二度と会う事はなかった。