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きのうの夜は
第1章 プロローグ
私は、仕事をしながらも、家事をこなし、義父や義母の食事や義妹や義弟の食事などを毎週日曜日だけ作っていた。
その当時、義妹の彼氏も良く夕飯を食べに来ていたので、総勢自分を含めて7人分の食事を作っていたのだ。
始めは、それは愉しかったのを覚えている。
私が作る料理を義父は喜んで食べてくれていたからだ。
しかし、結婚してから1年過ぎた頃からだった。
徐々にではあるが、義母から子供のことを言われるようになったのだ。
その当時、私はとあるタオルメーカーから派遣社員として某大手百貨店でタオルの販売をする仕事に就いていた。
その仕事は私にとってはとてもやりがいのある仕事だったし、とても好きだった。
そんな愉しく仕事をしていた時だった。
義母がこう言ってくるのだ。
「いつまで、仕事は続けるの?子供はまだ?いつできるの?」
これは、まだ序の口だった。
段々とそれはかなりプライベートな事にまで及んできたのだ。
次に義母から言われたのがこんなことだった。
「雅之とはやること(セックス)はやってるの?やってて何故子供ができないの?」
私は、これを聞いた時、非常に驚いてしまった。
こんな夫婦のプライベートな事にまで関わってくるのか。
半分は呆れ、半分は気持ちが落ちてゆくのを感じていたのだ。
その当時、義妹は結婚して子供がいた。