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きのうの夜は
第5章 天川村
「あん、や、やめて…」
「いいじゃないか…」
「でも、こんなところで…」
「俺は、彩夏の身体に触りたいんだ…」
そう言うと吉村は私の身体中を泡でいっぱいにした。
その泡をシャワーで流してゆく。
私は吉村にされるがままだった。
「髪も洗ってやろう…」
そう言うと吉村は私の髪を洗い流してくれる。
それは、とても気持ちのいいものだった。
私が湯船に浸かっている間に吉村は自分の身体と髪を洗っていた。
洗い終わると湯船に入って来る。
私を後ろから抱きかかえるようにして湯船に浸かる。
「彩夏、お前の身体は本当に綺麗だよな…」
そう耳元で囁くのだった。
私はちょっと恥ずかしくて仕方がなかった。
吉村は本当に私の事が好きだったのだと思う。
だから、束縛も強かったのだ。
天川村の二日目の夜はこうして静かに流れてゆくのだった。