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きのうの夜は
第6章 明日香村
吉村は嫌がる私にディープキスをしてきた。
私は吉村の身体を引き離した。

「し、シャワー浴びたいわ…」
「あぁ、分かった、浴びて来いよ…」

私はそう言われるとバスルームへと向かった。
バルブを強くひねると熱いお湯が出てきた。

疲れた身体にその湯を肩から乳房、腹部、陰部、腰そして脚に当てて流した。
そのお湯は私の身体の疲れを癒してくれている様だった。

私はボディーソープを手に取ると泡立ててから身体に滑らせた。
シャワーで洗い流してから髪を洗う。

私はその頃、鎖骨まであるストレートヘアだった。
その髪は派遣先の男性社員が触りたくなる様な艶やかな髪だった。

髪を洗い終わると、バスタオルで髪を拭き胸に巻き付けてバスルームを出た。
部屋に戻ると吉村が明日の帰りの予定を立てている様だった。

「明日は、京都から名古屋まで行ってそこから高速バスで戻ろう…」
「名古屋から?高速バス?」

名古屋から東名高速に乗り横浜の「江田」のバス停で降りるらしい。
確かに、東京に戻るよりも江田からなら自宅まではそんなに遠くはなかった。

「そうだよ、名古屋行ってきしめんでも食っていくか?」

そう言うと吉村は笑っていた。
名古屋のきしめんか。

それもいいかも知れないと私は思っていた。

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