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きのうの夜は
第6章 明日香村

私のイラつきもシャワーを浴びると良くなった様だった。

「吉村さんもシャワー浴びてきたら?」
「うん、分かった…」

「私、髪乾かすわ…」

それを聞くと吉村もシャワーを浴びに行った。
バスルームからシャワーの流れる音がする。

私は、髪を乾かすとパジャマに着替えた。
そこへ吉村が帰って来る。

私はベッドに横になっていた。
そこに吉村はやって来て、またキスをする。

「今日は疲れていてそんな気分じゃないわ…」
「そんなこと言うなよ…」

「無理強いはしないで…」
「でも、俺はしたい…」

そう言うと私の身体を押さえつけまたキスをしてくる。

「お前を誰にも渡したくないんだ…」

今回だけではなかった。
毎回セックスの時になると吉村はこう言うのだ。

吉村の束縛は日を追うごとに酷くなってゆく様に私には思えた。
キスをしながら右手は私の乳房を弄っている。

パジャマのボタンを外してゆく。
やめてと言っても聞かないだろうとは思っていた。

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