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パパ活無法地帯 いただき!リリィちゃん
第2章 第1話 未知との遭遇
『……聞こえますか、聞こえますかあんなちゃん。いえ、白百合杏奈さん』
「誰……? ハヤトくん……?」
遠のいていたはずの意識の中で、私は地面に倒れ伏している自分に聞き覚えのある声が呼びかけてくるのに気づいた。
「ハヤトくん……じゃない。それどころか、人間でもない……」
『驚かせてしまってすみません。白百合杏奈さん、これが僕の本当の姿なんです。僕は外宇宙の惑星からこの地球に来ていたんです』
心臓を刺されて血を流していたはずの私は一糸まとわぬ姿になってプリズムのような空間に浮かんでいて、私の深層意識に直接呼びかけているのは金属のような銀色の表皮で覆われた宇宙人だった。
まるで子供向けの変身ヒーロー番組に出てきそうなヒロイックな姿をした宇宙人は、自らがホストのハヤトくんの正体であると語っていた。
「ハヤトくん、本当は宇宙人だったんだ。もしかして、何か悪い存在と戦うために地球に潜伏してたの?」
『僕はイタダキマンと呼ばれる種族の一人で、本星ではイタダキマンハヤトと呼ばれていました。イタダキマンは他の種族から生じる搾取エネルギー、正式名称で言えばイタダキウムを糧として生存する生命体で、僕は太陽系第三惑星地球に生きる生命体からイタダキウムを得るために宇宙船で太陽系を訪れていたのです。しかし宇宙船はエンジントラブルで地球に墜落してしまい、母星に帰る手段を失った僕は地球人に変身してホストと呼ばれる職業に就いて自らの生命を維持していました。ですが、その結果として何の罪もないあなたを死に至らしめてしまった』
「そうだったんだ……」
宇宙人だったハヤトくんは搾取のエネルギーを補給するためにホストとして働いていたと知り、私は自分のちっぽけな貢献がハヤトくんを生かしていたのならそれでいいと思った。
「誰……? ハヤトくん……?」
遠のいていたはずの意識の中で、私は地面に倒れ伏している自分に聞き覚えのある声が呼びかけてくるのに気づいた。
「ハヤトくん……じゃない。それどころか、人間でもない……」
『驚かせてしまってすみません。白百合杏奈さん、これが僕の本当の姿なんです。僕は外宇宙の惑星からこの地球に来ていたんです』
心臓を刺されて血を流していたはずの私は一糸まとわぬ姿になってプリズムのような空間に浮かんでいて、私の深層意識に直接呼びかけているのは金属のような銀色の表皮で覆われた宇宙人だった。
まるで子供向けの変身ヒーロー番組に出てきそうなヒロイックな姿をした宇宙人は、自らがホストのハヤトくんの正体であると語っていた。
「ハヤトくん、本当は宇宙人だったんだ。もしかして、何か悪い存在と戦うために地球に潜伏してたの?」
『僕はイタダキマンと呼ばれる種族の一人で、本星ではイタダキマンハヤトと呼ばれていました。イタダキマンは他の種族から生じる搾取エネルギー、正式名称で言えばイタダキウムを糧として生存する生命体で、僕は太陽系第三惑星地球に生きる生命体からイタダキウムを得るために宇宙船で太陽系を訪れていたのです。しかし宇宙船はエンジントラブルで地球に墜落してしまい、母星に帰る手段を失った僕は地球人に変身してホストと呼ばれる職業に就いて自らの生命を維持していました。ですが、その結果として何の罪もないあなたを死に至らしめてしまった』
「そうだったんだ……」
宇宙人だったハヤトくんは搾取のエネルギーを補給するためにホストとして働いていたと知り、私は自分のちっぽけな貢献がハヤトくんを生かしていたのならそれでいいと思った。