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第6章 美女と夜景とスパンキング

「これからゴルフに行くオジサンみたい」

駅前の待ち合わせ場所に立っていた俺の胸にワンポイントマークのポロシャツを見て美沙が笑う。

「美人はいいよね……何着ても似合うから」

「もう……口だけうまいんだから……」

美沙が満更でもない顔になる。

実際俺の言葉はお世辞じゃなくて本音だ。

シンプルなシルエットのライトブルーの半袖ワンピースだが、真顔で「女優さんですか？」と聞かれることもある美貌で黒髪セミロングの美沙は誰が見てもセレブな美人奥様だ。

「旅行なんて久しぶりよ」

美沙の声が弾んでいる。

「田舎のラブホテルじゃなくて、たまには都会の高級ホテルに泊まらないか？」

俺の誘いに美沙がふたつ返事でOK、美沙がスナックを連休にして俺は有給休暇を取り、今回の旅が実現した。