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第81章 ザ・女王様

「はーい」

光沢のある黒いボンデージコスチュームに黒いストッキングの30代半ばくらいの女性が俺達の前に現れる。

165センチの美沙より背が高くてモデルみたいな均整のとれたスタイル、目力を強調したやや濃いめのメイクのキリッとしてる系美人……まさに世間の人達がイメージする女王様……ザ・女王様だ。

「マリアです、よろしく」

「南条です、こっちは妻の美沙、よろしくお願いします」

どういう場所なのかまだわからないまま、とりあえずマリアさんに挨拶する。

「靴を脱いで上がってくださいね」

靴を脱いで中に入ると畳だった。

畳にボンデージの女王様……なんか不思議な感覚だ。