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犯されたスイミングスクール
第4章 レッスン① 尊敬と性欲
「……えっ」

 彩の口から溢れた卑猥なワード。
 アオイの頭が彩の異変に注意警報を鳴らした。  

──こんなの、彩先生じゃない

「だ、ダメですそんなの!……彩先生っ、どうしたんですか! 変ですよ、彩先生っ! 」

 アオイは彩に訴えるように声を荒げた。
 かたちはどうあれ、彩に対してはじめの反抗でもあった。

「……アオイ、私のいうことが聞けないのか」

 彩の表情から熱が引いていく。
 それはアオイがはじめて向けられる、彩からの怒りの視線。

「だって……こんなの、おかしいです。僕は、彩先生に泳ぎを教わりたくて…… 」

「いいかアオイ。今から私がだす命令は、全てお前がプロになるために必要な練習メニューだ。お前のプロへの夢はその程度なのか?」

 彩は不真面目な生徒を叱りつけるような声で続ける。
 
「いいからはやく私のおっぱいを揉めっ、そして私を満足させろっ! 」

 彩の怒鳴り声に、アオイは泣きそうになる気持ちを堪えていた。
 信頼していた大人から浴びせられる怒り、内気なアオイには恐怖と不安で胸が締め付けられそうになる。

「……で、できません……彩先生、こんなのダメですよ」

 それでもアオイは抗った。水泳への思い、プロへの夢、彩への尊敬がそうさせていた。

「……個別レッスンを開いた正解だった。この程度のこともできない奴がプロになれるわけがない……どうやら今までの指導方法が間違っていたようだ。アオイ、私がいちからお前を鍛え直してやる。お前をプロにするために、私は手加減しないからな」

 彩はアオイの腕を掴み、指導員室へと歩き出した。

「痛いっ、彩先生……離してっ」

 小さく細身のアオイは、女性とはいえ元アスリートの大人の力に抗うことはできず、指導員室へと入れられてしまう。

「っ!? 」
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