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ネコの運ぶ夢
第10章 海辺のネコ
その時、一人の女性が俺たちに声をかけてきた。
「あの、すいません。お写真撮ってもいいですか?」
なんでも、地元を紹介するタウン誌だそうで、見せてもらったサンプルは確かに駅などで見かけるやつだ。観光に来ている人に取材し、写真を掲載しているという。本当かどうか知らんが、おしゃれな人を選んでいる、と言っていた。
断ろう、と思った矢先、音子が「はいはい!やります!お願いします!」と快諾してしまった。まあ、しょうがない。おしゃれ、というのが効いたのかな?
その女性がインタビュアー兼カメラマンらしく、まずは写真を、ということであちこちの花や建物をバックに数枚撮ってくれた。
その時に
「あ、お父さん、もっと娘さんに寄ってください」
と言われ、音子と俺は顔を見合わせることになる。
そうだよな・・・そう見えるわな。
音子はちゃっかり、写真を送って欲しいとお願いしていた。どうやら「おしゃれ」と言われて惹かれたのではなく、二人の写真を撮ってもらいたかった、というのが本音のようだ。
女性は、俺のメアドと念のためと住所も聞いていった。俺はかわりに女性の名刺を受け取った。
「お写真!楽しみです!」
音子は目をキラキラさせているが、どうだろう。ちゃんと届くかな?
「あの、すいません。お写真撮ってもいいですか?」
なんでも、地元を紹介するタウン誌だそうで、見せてもらったサンプルは確かに駅などで見かけるやつだ。観光に来ている人に取材し、写真を掲載しているという。本当かどうか知らんが、おしゃれな人を選んでいる、と言っていた。
断ろう、と思った矢先、音子が「はいはい!やります!お願いします!」と快諾してしまった。まあ、しょうがない。おしゃれ、というのが効いたのかな?
その女性がインタビュアー兼カメラマンらしく、まずは写真を、ということであちこちの花や建物をバックに数枚撮ってくれた。
その時に
「あ、お父さん、もっと娘さんに寄ってください」
と言われ、音子と俺は顔を見合わせることになる。
そうだよな・・・そう見えるわな。
音子はちゃっかり、写真を送って欲しいとお願いしていた。どうやら「おしゃれ」と言われて惹かれたのではなく、二人の写真を撮ってもらいたかった、というのが本音のようだ。
女性は、俺のメアドと念のためと住所も聞いていった。俺はかわりに女性の名刺を受け取った。
「お写真!楽しみです!」
音子は目をキラキラさせているが、どうだろう。ちゃんと届くかな?