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未婚の母、桃宮茉莉32歳
第21章 制服で悪戯
興奮しているのか、叔父の声は上ずっていた。

と、冷静でいるはずの私も、目をつぶっていると、耳に地下鉄特有の曲がるときにこだまする線路と車輪が擦れるような音や、振動が蘇る。現実は、部屋の畳の上に立っているだけなのに。何のことはない、興奮しているのは叔父だけではなかったわ。

叔父の手の甲のMP関節の節の硬く浮き上がった関節が擦れるたびに、刺激があった。叔父の手の甲は、単調な動きではなかった。最初は上下だったのに、途中から左右に動いたり、円を描いたり、そして、左手の甲が動くときに、関節の節だけではなく、硬い金属が当たることに気が付いたわ。あ、結婚指輪だ。そうね。叔父は美里叔母さんを亡くしたとはいえ、既婚なのよね。美里叔母さんが亡くなっても、外さずにいるのね。

なぜか、美里叔母さんに嫉妬したわ。亡くなっても愛され続けることに。

でも、叔父に不満を感じたわ。私と会うときくらい、外して来たらいいのにって。

ある意味、興覚めした私。でも、それとは関係なく、お尻を手の甲で撫でられる刺激はあったわ。叔父は相変わらず興奮しているのか、息が荒くなってきていることが、耳やうなじに当たる叔父の息でわかったわ。

「叔父さん。ここまでして、女性が抵抗しなかったら、その女性は泣き寝入りするというか、我慢して、やり過ごそうってしているの。いつまでも、その単調な動きでいいのかしら?」

と、私が努めて冷静に話すと、叔父は、小さく息を吐いてから、

「どうすればいい?」

と、訊いた。

「相手が抵抗しないなら、どうすればいいのかしら?考えてみれば」

と、私は少し突き放した感じで話した。

「そうか」

と、頷いた様子の叔父。叔父の手がゆっくりと反転して、手のひらがお尻を包み込むように撫でた。両手で、左右のお尻の盛り上がりを撫でた。意外に大きな叔父の手のひら。指先まで広げると、私の決して小さくはないお尻だけど、包み込まれる感じがあったわ。

お尻の割れ目に食い込む小指。叔父の手のひらが動く。左右に、上下に、円を描くように。叔父は、ショーツの生地の感触と、そのショーツに包まれた、弾力のある肉質を確認するように、手を広げたり、すぼめたりを繰り返した。

叔父の小指が肛門の近くにまで食い込む。ショーツの生地が引っ張られ、クロッチとフロントの生地の縫い目の段差の辺りに、陰核が当たった。
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