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情報ねずみは眠らない
第2章 刑事の裏の顔
いつもの耳触りな声に、今日はなぜか安心感を覚える
「お前、刑事と会ってきたんだろ。何かいい情報手に入ったか?」
「うん、まあそこそこね。あ、この前ネズミくんが欲しがってた暴力団のアジトの場所と人の出入りする時間帯、情報もらったから、送るね」
「おお、サンキュー」
先ほど憎き峰から渡された、情報をネズミに転送する
「こりゃ、高く売れるぜぇ」
ネズミはケケッと笑い声をあげるが、すぐに黙り込む
「…嬢ちゃん、お前刑事と繋がりもつために、無理してんじゃねぇのか?」
「……そんなことないよ。仕事だもん」
「それはそうだが…、あんまり警察署に出入りすんのも危ねえんだから、気を付けろ。お前結構トロいんだから」
「なっ、なによ!そんなことないし…」
他愛ない会話がひなにとっては心地よかった
自分を気遣ってくれる存在が、嬉しかったのだ。それがたとえ見知らぬネズミであっても
ひなは通信を切ると、空を仰ぎ、
住み慣れた探偵事務所へと再び歩き出した
「お前、刑事と会ってきたんだろ。何かいい情報手に入ったか?」
「うん、まあそこそこね。あ、この前ネズミくんが欲しがってた暴力団のアジトの場所と人の出入りする時間帯、情報もらったから、送るね」
「おお、サンキュー」
先ほど憎き峰から渡された、情報をネズミに転送する
「こりゃ、高く売れるぜぇ」
ネズミはケケッと笑い声をあげるが、すぐに黙り込む
「…嬢ちゃん、お前刑事と繋がりもつために、無理してんじゃねぇのか?」
「……そんなことないよ。仕事だもん」
「それはそうだが…、あんまり警察署に出入りすんのも危ねえんだから、気を付けろ。お前結構トロいんだから」
「なっ、なによ!そんなことないし…」
他愛ない会話がひなにとっては心地よかった
自分を気遣ってくれる存在が、嬉しかったのだ。それがたとえ見知らぬネズミであっても
ひなは通信を切ると、空を仰ぎ、
住み慣れた探偵事務所へと再び歩き出した