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ふみふみ
第2章 誕生
それは、とても嬉しい事だった。
生後2か月だと人間の年齢にすると3歳になる。
3歳でママと離れるのはちょっと不安だった。
だけど、七海ちゃんはとても優しい人に見えた。
それに、彼氏の智也もそんなに悪い人には見えなかった。
アタシはママのおっぱいを沢山飲んで沢山眠って沢山遊んだ。
アタシの身体は他の兄妹たちよりもちょっとだけ大きかった。
それは、ママのおっぱいを独り占めして飲んでいたからかも知れない。
アタシの食欲は旺盛だった。
生後一か月半になった頃、アタシの離乳期は終わった。
今度は、ママのおっぱいではなくて、子猫用のパウチご飯を貰うようになった。
そのパウチご飯はとても美味しかった。
アタシは毎回出されるパウチご飯を完食していった。
特に、お魚ミックスやまぐろと鯛のパウチご飯が好きだった。
アタシの身体は日に日に大きくなっていった。
それでも、時々ママが恋しくなるとママのおっぱいを吸っていた。
ママのおっぱいを吸っているととても落ち着くのだ。
ママのお腹はとても柔らかくて暖かだった。
そんな穏やかな4月が終わろうとしていた。
ママと一緒にいられる時間は刻一刻と過ぎてゆく。
アタシはママに沢山甘えたのだ。
ママはとても優しくしてくれる。
そんなママがアタシは大好きだった。