パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 再婚

七海ちゃんはこの言葉を聞くととても嬉しそうだった。
前夫の智也は子供が欲しいから他所に女を作ったが、工藤はそんなことはしなかった。

「ありがとう…健一さん…」

そう言うと工藤は照れ臭くなり笑ったのだ。

「俺は、七海ちゃんがいてくれたら他には何もいらないから…」
「そうなの？」

「そうだよ…」
「健一さん…」

そう言うと二人は抱き合うのだった。

「私、とても嬉しいわ…」
「子供より、七海ちゃんの方が大切だよ…」

工藤は本当にそう思っている様だった。

良く、子供がいる夫婦で奥さんが子供よりも順位が高いと夫婦仲は上手く行くみたいだと聞いたことがある。

世界平和は家庭から始まるとアタシは思う。
そして、その核となるのが夫婦なのだ。

夫婦仲が良ければそれは世界平和に繋がるとアタシは思っている。
家庭とは、小さな国みたいだと思う。

その国をいつも穏やかに、そして健やかに保ってゆくのは夫婦関係に他ならないとアタシは人間を見ていてそう感じるのだ。

これは決して小さなことではないと思う。
小さなことの積み重ねがやがて大きなものへと変わってゆくのだ。