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ふみふみ
第20章 虹の橋
アタシの病気と母、綾子のガンが再発してから2年の月日が流れた。
アタシは19歳になっていた。

人間の年齢にすると92歳くらいになる。
とても長生きしたと自分でも思ってしまう。

この頃になると綾子の病状は余り良くなかった。
綾子は自宅での看病ではなく入院していたのだ。

毎日の様に病院に看病に行く七海ちゃん。
七海ちゃんもかなり疲れている様にアタシには見えた。

綾子は頑張っていた。
もう一度元気になり仕事がしたいと思っていたのだ。

でも、日に日に食欲は無くなり痩せてゆく。
そんな姿を見るのが七海ちゃんは辛かったに違いなかった。

そんなある日。
いつもの様に看病に行った。

病室に入ると何故だか綾子のベッドのカーテンが閉められ周りが騒がしくなっている。
七海ちゃんは何事かと思ったのだ。

ひとりの看護師に聞いてみる。

「何があったんですか?」
「倉木さんのお嬢さんですね?」

「はい、そうですが…」
「お母さんが心肺停止状態です…」

「え?なんですって?」

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