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ふみふみ
第5章 命名

「智也くん、おチビちゃんの名前が決まったのよ…」
「どんな、名前にしたんだ?」

「フミって名前にしたわ…」
「フミ?」

「そうよ、フミよ…」
「それは、変わった名前だね…」

「そうね、ちょっと変わってるわね…」

そう打つと七海ちゃんは笑ったのだ。
でも、七海ちゃんはこの名前をとても気に入っていた。

アタシもこの名前を気に入ったのだ。
今日からアタシはフミと呼ばれるようになった。

「フミぃ、ご飯よ…」

そう呼ばれるとアタシはこう鳴いた。

「(ご飯食べるよぉ…)」

こうしてアタシは七海ちゃんの家の猫、フミになった。
男の子でも女の子でもない中性的な名前だと思う。

ある意味、アタシにピッタリだと感じていた。
アタシはフミと呼ばれるととても嬉しく感じたのだ。

そう、アタシの名前はフミ。
これからアタシの猫生が始まるのだった。

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