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ふみふみ
第8章 初雪
季節は忙しい年末を終えて、新しく新年を迎えようとしていた。
近所の家々は新年を迎える門松が飾られお正月気分を盛り上げてくれていた。
七海ちゃんは12月31日の夜まで仕事をしていた。
仕事帰りにスーパーに寄り、小さなおせちを買ってきた。
アタシと初めて迎えるお正月だった。
12月31日の夜、七海ちゃんと一緒にテレビを観ながらカウントダウンをした。
何故か、智也も一緒だった。
テレビでカウントダウンが始まる。
「5、4、3、2、…1、」
七海ちゃんと智也は一緒に「ハッピー・ニュー・イヤー!!」と言って盛り上がっていた。
アタシは七海ちゃんのベッドの毛布の中でヌクヌクと眠っていた。
でも、余りの騒がしさに目が覚めてしまう。
七海ちゃんはアタシをベッドから引っ張り出してギュっと抱きしめてこういうのだ。
「フミ、明けましておめでとう、今年もよろしくね…」
アタシは、そんなこと言われても良く分からなかった。
ただ、ベッドから引っ張り出されて寒かったのだけは感じていた。
何だか、今夜の二人はとても愉しそうで嬉しそうだったのだ。
そんな愉しいお正月が過ぎた頃だった。
この年の1月はとても寒さが厳しかった。
アタシは毎日七海ちゃんのベッドに潜り込んで暖を取っていた。
そんなある1月の七海ちゃんの仕事が休みの日。
智也が何やら大きな四角い物を持ってアパートにやって来た。
近所の家々は新年を迎える門松が飾られお正月気分を盛り上げてくれていた。
七海ちゃんは12月31日の夜まで仕事をしていた。
仕事帰りにスーパーに寄り、小さなおせちを買ってきた。
アタシと初めて迎えるお正月だった。
12月31日の夜、七海ちゃんと一緒にテレビを観ながらカウントダウンをした。
何故か、智也も一緒だった。
テレビでカウントダウンが始まる。
「5、4、3、2、…1、」
七海ちゃんと智也は一緒に「ハッピー・ニュー・イヤー!!」と言って盛り上がっていた。
アタシは七海ちゃんのベッドの毛布の中でヌクヌクと眠っていた。
でも、余りの騒がしさに目が覚めてしまう。
七海ちゃんはアタシをベッドから引っ張り出してギュっと抱きしめてこういうのだ。
「フミ、明けましておめでとう、今年もよろしくね…」
アタシは、そんなこと言われても良く分からなかった。
ただ、ベッドから引っ張り出されて寒かったのだけは感じていた。
何だか、今夜の二人はとても愉しそうで嬉しそうだったのだ。
そんな愉しいお正月が過ぎた頃だった。
この年の1月はとても寒さが厳しかった。
アタシは毎日七海ちゃんのベッドに潜り込んで暖を取っていた。
そんなある1月の七海ちゃんの仕事が休みの日。
智也が何やら大きな四角い物を持ってアパートにやって来た。