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ふみふみ
第13章 子猫
その、父が病に倒れたのだ。
ショックを受けてもおかしくないと思った。
そんな会話があり夕飯を済ませるといつもの様に食器を洗い始めた。
それが済むと自分の家のリビングにやって来る。
リビングのソファーで寝ているアタシの頭を優しく撫でてくれる。
そして、いつもの様にお尻をポンポンと叩いてくれるのだ。
「フミ、お父さんが病気になったらしいのよ…」
アタシはそれを聞いていた。
そして、一言鳴いたのだ。
「何とかなって欲しいわ…」
そう一言いうと広い寝室へと七海ちゃんは入ってゆく。
子猫を見に行ったのだ。
子猫は七海ちゃんが用意してくれたケージのベッドの中で眠っている。
その様子を見てほっこりしている様子だった。
その子猫の頭も優しく撫でる七海ちゃん。
子猫は目を覚まして小さな声で鳴いた。
「あなたの事もお義父さんに話さないといけないわね…」
そう言うと七海ちゃんはちょっとため息をついた。
子猫の話しをするのはちょっと先になってしまうのだった。
そんな事を知らずに子猫は七海ちゃんに喉を鳴らして見せる。
アタシは七海ちゃんが心配でならなかった。
七海ちゃんは、子猫に癒されている様だった。