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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第4章 あなたと逢えたから
 まるで萌の一人芝居だ。それでも、行かずにはいられなかった。せめて、もう一度、あの写真館に行って、あのひとの声を聞き、顔を見てみたい。写真館に行く理由など考えるゆとりもなく、ただただ彼に逢いたい一心だけに突き動かされるように写真館に行ったのだ。
 童話に出てくるような煉瓦造りの建物をひとしきり眺めた後、曇りガラスのドアを思い切って押す。
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