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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第6章 第二部【バージンロード】闇に響く音
「それよりも、亜貴ちゃん。今、どこにいるの? お酒を相当飲んでるんじゃない? まさか、路上で一人ぼっちなんて言わないでよ」
少しだけ冗談めかして言うと、亜貴が力なく笑った。
「まさか、幾ら私でも、そこまではしないわよ。ちゃんとマンションの自分の部屋までは帰ってるから、安心して」
マンションにいるからって、あんまり安心もできないけどとは言わずにいると、亜貴はまだくどくどと同じ科白を口にする。