この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第6章 第二部【バージンロード】闇に響く音
鹿井(しかい)隆平、従姉の十五歳下の恋人だ。何でもフリーターをしながら、写真学校へ通っている苦学生らしい。らしいというのは、あくまでも萌は、その隆平という男について何も知らないからだ。
高校のときに暴走族に入って身を持ち崩して中退、親からも勘当されていた少年がある日突如として写真に目ざめ、カメラマンを目指すようになった―と、亜貴は隆平なる男の言葉を鵜呑みにしているようだが、果たして、その話にどれだけの信憑性があるのかどうかは疑わしい。
高校のときに暴走族に入って身を持ち崩して中退、親からも勘当されていた少年がある日突如として写真に目ざめ、カメラマンを目指すようになった―と、亜貴は隆平なる男の言葉を鵜呑みにしているようだが、果たして、その話にどれだけの信憑性があるのかどうかは疑わしい。