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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第6章 第二部【バージンロード】闇に響く音
―そのとおり。あいつね、高校中退した直後から付き合い始めてた彼女がいたのよ。その女には、二歳半になる娘まで生ませててさ。私、隆平だけじゃなくて、あいつの女と子どもの面倒まで知らない中に見させられてたってわけよ。笑えるじゃない。何でも、今度、相手の女に二人めができたから、正式に籍を入れるんですって。それで、別れてくれって言うのよ。
事の起こりは、隆平がいつも持ち歩くナップサックのポケットにねじ込んであった一枚の写真だという。
事の起こりは、隆平がいつも持ち歩くナップサックのポケットにねじ込んであった一枚の写真だという。