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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第7章 再会
今までの亜貴なら、ムキになって否定したはずだが、何故か、このときの従姉は否定しなかった。トレードマークのショートヘアが少し伸びてボブになった亜貴は、とても女らしく見え、パステルグリーンのニットのセーターと履き古しのジーンズというカジュアルな服装でも、しっとりとしている。
これまでの亜貴にはない艶っぽさが漂っていて、萌は内心、この時、ドキリとしたものだ。従姉をずっと見てきた萌ですら知らない、初めて見る表情だった。