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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
建物の中は、見かけよりは意外と広々としていた。写真館にはよく見かけるように、奥がちょっとしたスペースでスタジオ写真が撮れるような造りになっている。その手前にカウンターと思しき台、更に少し離れた場所に小さなガラス張りのテーブルとソファがあった。ソファの脇に鉢植えの観葉植物が置いてある。萌は見るともなしに鮮やかなその緑を眺めていた。
萌がソファに座って待っている間、彼は手慣れた様子で撮影の準備をしている。
萌がソファに座って待っている間、彼は手慣れた様子で撮影の準備をしている。