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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第8章 Tomorrow~それぞれの明日~
 祐一郎は片手を上げ、軽く頭を下げると、ゆっくりと去っていった。その広い肩には、一眼レフがかかっている。
 遠ざかる彼の背中から、視線を庭の紫陽花に移した萌の眼を煌めく雨滴が眩しく射貫いた。
                    (完)
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