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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
突然降り出した雨に、萌(もえ)は慌てて駆け出した。家を出る間際、傘を持っていこうかどうかと一瞬迷ったものの、結局持ってこなかったことを後悔してみても始まらない。いつも、そうだ。萌の人生は、こんなことの繰り返し。朝から曇り空がひろがっている日、傘を持って出かければ、何故か昼過ぎ辺りから薄陽が差し始め、やがて嘘のような晴れ間になる。
裏腹に、朝はからりと晴れた上天気なのに、傘を持たずに出かければ、突如として土砂降りに遭ったり―。
裏腹に、朝はからりと晴れた上天気なのに、傘を持たずに出かければ、突如として土砂降りに遭ったり―。