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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
「でも、そんな写真を撮るのは難しいと思います。私は正直言うと、昔から写真とかカメラは苦手なんですよ。写真館に来て、いざカメラの前に立つと、顔がさっきみたいに強ばって、後で出来上がった写真を見たら、高いお金払ってプロに撮って貰った意味がないじゃないと思ってしまうくらい、いつも悲惨な顔してます」
彼もまたプロのカメラマンなのだから、これは余計な科白だったかもしれない。萌は一瞬、後悔した。