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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
萌はいつしか話も忘れて、彼の整った横顔に見惚れていた。
「だって、そうでしょう。被写体に向かって、〝動かないで、じっとしていて〟なんて言えば、余計に固まってしまうだけだよ。それでなくても写真館に来たお客さんは一体どんな写真を撮られるのかと緊張のしっ放しだからね。そのお客さんの緊張をうまい具合に解きほぐして、できるだけ良い表情を引き出すのが僕たちの仕事だから。それも造り物の笑顔ではなくて、百パーセント自然に近い笑顔になって貰う、そのためには、まず僕が撮ってくれるお客さんと友達にならなくちゃ」
「だって、そうでしょう。被写体に向かって、〝動かないで、じっとしていて〟なんて言えば、余計に固まってしまうだけだよ。それでなくても写真館に来たお客さんは一体どんな写真を撮られるのかと緊張のしっ放しだからね。そのお客さんの緊張をうまい具合に解きほぐして、できるだけ良い表情を引き出すのが僕たちの仕事だから。それも造り物の笑顔ではなくて、百パーセント自然に近い笑顔になって貰う、そのためには、まず僕が撮ってくれるお客さんと友達にならなくちゃ」