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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第3章 もう一度だけ、あなたに逢いたい
史彦と付き合っている間は、一度として感じたことのないような―切ないほどのこの胸の疼きは、かつてOLになってまもない頃、知り合った新聞記者に抱いた恋心に似ていた。それは各有名メーカーの新入社員へのインタビューという形式で、萌が取材対象に選ばれたのは、ほんの偶然だった。
萌は当時二十八歳だというその若い新聞記者にひとめ惚れしてしまったのだ。そのときは奥手の萌にしては珍しく告白して、数回デートするまでには至ったものの、結局、萌の一方的な片想いということで終わった。
萌は当時二十八歳だというその若い新聞記者にひとめ惚れしてしまったのだ。そのときは奥手の萌にしては珍しく告白して、数回デートするまでには至ったものの、結局、萌の一方的な片想いということで終わった。