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奴隷制度のある現代
第5章 1-5 はじめてのご奉仕
そして、仮入所棟での一週間は拘置所の時と同じ番号で管理されるらしかった。なので、美雪は6番である。

美雪はこれから二週間のうちに男に犯される可能性があるということを理解し、恐怖で顔がこわばった。

説明が終わると、奴隷たちは檻に入れられる。

檻は拘置所に比べて、とても狭い。
床や壁もコンクリートでできており、立っていると足の裏が冷たい。
拘置所の牢にはあったトイレの仕切り壁もなくなっており、用を足す際に隠すものはなにもない。
左右の檻同士はコンクリートでしきられており、見ることはできない。

美雪も数珠繋ぎを解かれ、リードを引かれて檻の中に入れられた。

リードと手錠がはずされ、職員がタッチパネルにカードをかざすと、檻の鉄格子が自動で閉まった。

20人全員が檻に入れられてから30分ほど立ったころ、仮入所棟の入り口付近で男同士が話す声がきこえた。

アナウンス:
「お客様がいらっしゃった。
 全員檻の中で正座しろ」

アナウンスが流れ、客が来たことがわかる。
どの奴隷を犯すか選びにきたのだ。
美雪はあわてて檻の入り口に向かって正座をする。

男性客:
「今週は何人入りました?」

男性職員:
「20人の奴隷が入りました。
 どの女も食べ頃だとおもいますよ。」

客の男と職員の会話がきこえてくる。
美雪は自分が選ばれないよう、心の中で必死に祈っていた。

男性客:
「この奴隷はどこにいます?
 いいケツだ。」

男性客は手に持った奴隷カタログを指差しながら、職員へ訪ねた。
カタログは新入り奴隷の一覧が載ったものだった。
カタログには拘置所で撮影された全裸の写真がプリントされている。

男性職員:
「お目が高いですね。
 こちらでございます。」

そう言って職員が案内したのは、6番と書かれた檻の前だった。
まさか自分が一番最初に目を付けられると思っていなかった美雪は驚愕の表情をする。

男に選ばれたら、今日にでもレイプされるかもしれない。
美雪は恐怖で口が乾いた。

男性職員:
「6番。立て。」

美雪:
「はい」

震えた声で返事をして、美雪は立ち上がった。

男性職員:
「こちらの奴隷は年齢は20歳、胸はCカップです。
 男性経験は1人だけのようですので、おすすめですよ」

男性職員が美雪の体について説明を始める。
美雪は男に品定めの視線を痛いほど全身に感じる。
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