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奴隷制度のある現代
第2章 1-2 美雪拘置所入所
人権剥奪書などの書類へのサインは調教センターへ移送の1日前に行われる。
その時までに本当に奴隷になるのかよく考えてくださいと警察官に言われた。

最後に、拘置所内では、奴隷志願者は番号で管理され、私は6番だと言われた。


警察官は説明を終えると美雪と一緒に部屋をでる。


警察官:
「それでは6番を独房へ連行します。
 前の警察官について歩きなさい。」

番号で呼ばれるのはとても嫌だなと思う。

先ほどと同じように前後を警察官に挟まれ、手錠腰縄姿で連行されていく。
歩いている時、何人かの職員とすれ違った。
すれ違うたび、美雪には羞恥心がこみあげた。

しばらく歩くと頑丈そうな鉄の扉が現れた。
鉄の扉の横には受付窓口のようなものがあり、その中には事務所があって、職員が複数人デスクにむかっている。

警察官が受付窓口を開けながら言った。

警察官:
「お疲れ様です。
 6番を連行しましたのでお願いします。」

そうすると、受付窓口の横のドアから男性職員が1人出てきて言った。

男性職員:
「連行ご苦労様です。
 これからはこちらでやりますね。」

そう言って男性職員は私の腰縄を警察官から受け取る。

ガチャ

男性職員が鉄扉の鍵を開け、扉を開く。

鉄扉の奥は長い廊下になっていて、その両脇に独房が並んでいる。
これからここに監禁されるんだ、、。
美雪は頑丈な作りをした収容施設に恐怖を感じていた。

男性職員:
「歩け」

男性職員に命令され、歩き始める。
男性職員は私の腰縄の縄尻をしっかり掴んで、私のすぐ後ろを歩いた。
美雪は廊下の両脇の独房をのぞいてみるが、まだ誰も収容されていないようだった。

男性職員:
「ここだ」

男性職員が一番奥の牢の前で立ち止まった。
牢の左上には6番と書かれており、その横に私の写真が一枚貼ってあった。
その写真は今日撮影されたものではなく、私が奴隷志願書を役所に提出する時に、同時に提出した写真だった。

男性職員が肩につけられた無線機に向かって言う。

男性職員:
「6番解錠お願いします。」

牢の入口がガコンと横にスライドして開いた。
男性職員は私の手錠と腰縄を外す。

男性職員:
「入れ」

美雪:
「はい...」

美雪は重い足取りで牢に入る。
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