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トライ アゲイン
第10章 軌道修正
それから先は縁談が滞りなく進められ
安祐美と小向はめでたく夫婦となった。
挙式を終え、明日からはハネムーンでイタリアへ向かう前夜…
二人は空港近くのホテルに一泊して早朝の出航に備えていた。
「挙式、疲れたんじゃないかい?」
羽織袴姿からタキシードへの二度のお色直しで済んだ新郎とは違い、花嫁の安祐美は都合4回ものお色直しで結婚披露宴もバタバタしてその間はほとんど食べ物を口にすることがなかったので、
ホテルのレストランでは、もうこれ以上食べれないというほどに料理の数々を胃袋に納めた。
「それにしても良く食べたねえ…
君がそんなに大食いだったとはねえ」
気前の良い食べっぷりを眺めながら
小向は妻となった安祐美の美貌を堪能した。
「やだ…ジロジロ見ないでよ」
「だって、こんなにも美人の女を妻にしたんだぜ
もう俺のモノだと思うと早く部屋に戻って抱きたくて仕方ないんだ」
「そうね、私たち、もう夫婦なんだから
いっぱい私の中に出してね」
安祐美とて食欲を満たしてしまったからには
性欲を満たしたくてたまらなかった。
「だけど…ひとつだけ約束して…
私を失神させるほどガンガン責めないでね」
「え~っ?こっそりとスタミナドリンクを三本も飲んだんだぜ、逝かしまくってやろうと企んでいるのに」
確かにそう言われれば
小向の目はギンギンに血走っていて
今夜は派手に責めまくられそうだった。
嬉しい反面、逝かされ過ぎて失神すると
また心がどこかに飛ばされそうで怖かった。
安心しな、明日は長旅になるんだから
少しはセーブしてやるよ
そのように笑いながら茶目っ気たっぷりの笑顔を安祐美に送ると時間が勿体ないとばかりに急ぎ足で部屋に戻った。