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トライ アゲイン
第2章 小向先輩

一通り安祐美の口の中と唇を舐め回して
小向が満足して顔を離してゆく。
安祐美はそんな彼の顔を苦々しく睨んだ。

「そんな顔で見るな…何度も言うけれどここに誘ってきたのはお前なんだからな」

ズルい…!

お酒に酔って記憶がないのを良いことに
すべて私に責任を押し付けようというのね。

「お前だってバージンじゃあるまいし
セックスってのはいわゆるスポーツだと思うんだよね
だからさ、お互いにいい汗を流そうじゃないか」

鍛えられた腹筋は綺麗なシックスパックを描いている。安祐美はあっという間に逞しい胸の中に引き寄せられた。

安祐美が爆睡しているうちにシャワーを済ませたのか、石鹸の香りと小向の体温を直に感じて、
身体中がカーッと一気に熱くなるのを感じる。

学生時代はパパ活に明け暮れて
同年代の眩しい体躯に触れるのは久しぶりだっただけにドキドキしながらも、小向の胸に耳を当てると彼の心音が心地よくて思わず身を委ねてしまっていた。

「抵抗しないんだな…」

そう呟かれて、ベッドへと押し倒された。

「っつ!!…あっぁの…小向さん…?」

「もう、俺、我慢の限界…大人しく抱かれろ」

耳元で囁かれた声は低音ボイスで甘く、
おま○こが蕩けて下半身に力が入らなくなる。

チュッとリップ音がして、
首筋にチリチリとした痛みが走り
キスマークを付けられたのがわかった。

「んんっ!ダメです…キスマーク…つけちゃ…」

「なんで?」

「だって…会社で…困ります…」

「どうせ退職しちゃうじゃん」

「なっ!?」

どうやら小向の心の中では
安祐美は退職するのが決定的で
後腐れのない肉体関係を結べそうだと考えているようだった。

「酷いです!私を勝手に辞職すると決めつけないでください!」

「うるせえな、黙って俺に抱かれろ!」

優しい態度は微塵もなく消え失せ、
キスマークをつけるために肌を這う唇は柔らかく、次第に激しさを増して、体のあちらこちらにキスマークを残されてゆく。
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