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艶妻・蘭の扇情〜娘の家庭教師との淫靡でふしだらな個人授業
第5章 年月を越えて
芸能事務所の研究生同期で、憧れの存在だった赤井蘭。
真面目で一途な子で、なにより光を放つように美しかった。高飛車な態度すらもその美貌を引き立てる魅力になっていた。
当時僕たちは、事務所に秘密で僕たちは交際した。毎晩電話で喋って、渋谷の街中をこっそり手つなぎデートもした。
けど、ほどなくして僕はフラれた。蘭は二十歳年上の芸能プロデューサーに乗り換えたんだ。
そのとき蘭の言葉を今も僕は忘れはしない。
「私たちがいるこの世界は、そういう場所なんだから」
体の関係もない僕たちの恋の戯れは、呆気なく終わった。甘酸っぱい記憶だった。
蘭はそのあと、その恋人の強いバックアップで芸能界入りした。有名な作曲家の曲で華々しいデビューを果たして、二曲ほどヒットを飛ばした。
なのに、十八歳で大企業の御曹司の妻になって引退してしまった。そのときすでにそのお腹に娘の杏を身ごもっていたらしい。
僕は売れないアイドルをやった後、小さなプロダクションを立ち上げた。女性アイドルをゼロから育ててみたかった。頭の片隅に、まだ少女のあどけなさが残る発展途上の女だった、あの蘭の姿があったからかもしれない。
僕のプロダクションは年月をかけて軌道に乗り、今や大手となった。若いアイドルをデビューさせるたびに大きなニュースになり、あっというまにアリーナを埋め尽くす。
そんな僕のもとに突然、蘭が現れた。十五年ぶりの再会だ。
真面目で一途な子で、なにより光を放つように美しかった。高飛車な態度すらもその美貌を引き立てる魅力になっていた。
当時僕たちは、事務所に秘密で僕たちは交際した。毎晩電話で喋って、渋谷の街中をこっそり手つなぎデートもした。
けど、ほどなくして僕はフラれた。蘭は二十歳年上の芸能プロデューサーに乗り換えたんだ。
そのとき蘭の言葉を今も僕は忘れはしない。
「私たちがいるこの世界は、そういう場所なんだから」
体の関係もない僕たちの恋の戯れは、呆気なく終わった。甘酸っぱい記憶だった。
蘭はそのあと、その恋人の強いバックアップで芸能界入りした。有名な作曲家の曲で華々しいデビューを果たして、二曲ほどヒットを飛ばした。
なのに、十八歳で大企業の御曹司の妻になって引退してしまった。そのときすでにそのお腹に娘の杏を身ごもっていたらしい。
僕は売れないアイドルをやった後、小さなプロダクションを立ち上げた。女性アイドルをゼロから育ててみたかった。頭の片隅に、まだ少女のあどけなさが残る発展途上の女だった、あの蘭の姿があったからかもしれない。
僕のプロダクションは年月をかけて軌道に乗り、今や大手となった。若いアイドルをデビューさせるたびに大きなニュースになり、あっというまにアリーナを埋め尽くす。
そんな僕のもとに突然、蘭が現れた。十五年ぶりの再会だ。