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12歳年下の彼のお誕生日の話
第7章 沖縄旅行 2日目
オレンジ色のウニソースが
ぽってりと山盛になってるのを見たら
絶対買いたくなるし食べたくなる。
そして絶対ビールが美味しい。
『こんな景色が毎日眺められる
バルコニーがある、
マンションに住めたら…最高ですね…』
丘の上にホテルはあるから、
遠くまで海を見渡す事が出来る。
「淡路も海は綺麗だけど、
この海の色は…沖縄って感じだもんね」
ムール貝のウニソース乗せを
コンロの隅に置いて貰って。
バルコニーでのプライベート
バーベキューを楽しんで。
オリオンビールを飲みながら、
温めたムール貝のウニソースを
美味しく頂いて。
一緒に買ったシークワーサーの
ワインもシェアして飲んだりして。
手作りのジーマーミ豆腐の
優しい味にほっこりしたりして。
『巴さん…、良い感じに…
サンセットタイムになって来ましたよ?』
空と海が…赤く染まる
サンセットの時間になって。
彼が…一緒にサンセットが
眺められる様に、
テーブルと椅子の位置を調整してくれて。
2人で椅子を並べて座って
沈んで行く夕陽を眺める。
「凄い…贅沢だね、港斗君」
『自分達の部屋のバルコニーですから
周囲に気を遣う必要もないですし、
沖縄のサンセットを眺めながら、
美味しい物食べて美味しいお酒も飲めますし』
控え目に言っても最高か…。
と…そんな結論になってしまいつつ。
自分の頭を彼の肩に預けて、
沈む夕日を…見ていた。
バーベキューを終えて
バルコニーからクーラーの効いた
部屋の中に戻って来て。
残ったお刺身やジューシーを持って
中の畳の小上がりに運んで。
冷蔵庫で冷やしていた、
南国フルーツ達もカットして。
ボールに盛り付けてテーブルに運んだ。
「はい、フルーツカット出来たよ?」
『ありがとうございます、巴さん』
マンゴーもびっくりするぐらい
お値打ちなお値段だったのに
トロトロに完熟で美味しかったし。
すっかり食べ過ぎてしまって
動けないほどお腹もいっぱいになってしまった。
彼はもうちょっと飲み足りなくて
食べ足りない感じみたいで
ジューシーばくだんを食べていて。
普通のジューシーも食べていたのに…と。